この記事は、以下の記事の続きです!
台湾の観光名所のひとつと言えば、「九份」は間違いなく挙げられるでしょう。
もともとはゴールドラッシュに沸いた鉱山でしたが、やがて金鉱が閉山すると人々から忘れられた町に。
ところが20年ほど経って、ある映画のロケ地となったことから脚光を浴び、古びたまま残された街並みが話題となって、現在では一大観光地となっているのです。
九份は言うまでも無く夕方~夜の景色が人気なのですが、やはり日帰り旅行だと行く時間が無かったというもの。
ようやく泊りがけで台湾に行くとなれば、これは九份に行かない理由がありません。
とうことで念願かなって、九份を訪れたお話です!
昼食に美味しい小籠包と炒飯をいただきまして、いったんホテルでスマホの充電がてら休憩したのち、いざ九份へ向けて出発!
九份に行く手段としては電車+バスorタクシー、バス、タクシーの3つがある訳ですが、いくら台湾のタクシーが日本より安いとはいえ、台北から乗っていくのはかなりの出費になるので無し。
バスは安いし乗ってるだけで着きますが、いかんせん時間が読みづらいです。
日没までは2時間を切っていますから、まあまあ急ぐ必要があります。
ということで、時間が概ね正確な電車+バスルートで行くことにしました。乗り鉄の血も騒ぎましたしね。
まずはMRTに乗って台北駅へ。
思えば松山駅から台鉄の電車に乗ればよかったのですが、わざわざ台北駅へ来てしまったので、既に時間をロスしています。
しかもバスへの乗り換えとなる瑞芳(ルイファン)へ向かう列車のタイミングが合わず、20分の待ち合わせ時間が出来てしまいました。まあ仕方あるまい。
16:32発の南澳行き列車に乗って、瑞芳を目指します。
乗ってしまえば、日本の通勤電車とあまり変わらない風景です。
台湾の鉄道車両の制御機器は日本の東芝や三菱、ドイツのシーメンス製のものも多く使われているので、日本の電車と走行音も同じです。笑
40分ほど揺られて、瑞芳に着きました。
乗っていたお客さんは、ほぼ全てここで降りました。
圧倒的な観光需要の駅なので、いたるところに日本語の案内もあります。
駅前が既に良い雰囲気ですね!
ここからバスかタクシーに乗り換える訳ですが、バス停がちょっと離れたところにあるので、もうタクシーに乗っちゃいましょう。
写真の左手がタクシー乗り場で、ずらっと停まってる黄色い車はみんなタクシーです。
先頭に行くと運転手さんが何人か立ち話をしているので、「ウォーシャンクージウフェン!(我想去九份)」と言うと、「これに乗って」と指示してくれます。
ここからは行き先ごとに運賃が決まっており、表を指しながら「ここでOKか?」ときちんと確認されました。
瑞芳駅から九份地区の玄関口である九份老街まではNT$220ですから、1,000円しないくらいです。
噂には聞いてましたが、マジで運転は荒いです。笑
そして、当たり前のように寄り道をします。
大通りを逸れたと思ったら、売店に寄ってお水と何かを買いに行ってました。
九份まではまあまあな山道ですが、ブンブン飛ばして登っていきます。
車酔いする方にはちょっと辛いかもしれないですが、速いのは速いですよ。笑
あっという間に有名な「九份老街のセブンイレブン」前に到着して、220元を払って下車しました。ちなみに現金のみです。
タクシーを降りた目の前がちょっとした展望台のようになっていたので、上がってみました。
ちょうど夕暮れの時間で、とても良い景色です。
さっそく、九份のメインストリートである基山街に足を踏み入れます。
この街、犬や猫がたくさん闊歩しています。
そして観光地にありがちですが、すっかり人に慣れています。
とにかくすごい熱気。
そもそも8月の終わりで蒸し暑いのに加えて、人の熱気が加わって灼熱です。
歩いているだけで、汗が止まりません。
そして、前後左右から漂ってくる、色々な食べ物の匂い。これ、かなり強烈です。正直、良い匂いではないです。
そこら中にカオナシがいるし、お店のおっちゃんが「いつも何度でも」を笛で演奏しているしで、もうすっかり千と〇尋の世界観です。
しかし道が狭いですね。
「古いままの街」というのが観光資源な訳ですから仕方ないのですが、街としては完全にキャパオーバーしています。
途中で上下の階段通路である賢崎路が分岐します。
ここが狭い上に、「映え」写真を求める人たちでごった返していて、ものすごい人口密度!笑
階段を降りていると、ちょうどあたりの提灯に明かりが灯りました!
同時に歓声が上がり、私も含めてみな一斉にカメラを構えます。笑
もうそろそろ日没、いわゆる「マジックアワー」に差し掛かる時間帯です。
時間が下るにつれて、どんどんと人が増えてきました。
いやしかし、聞いていた以上に雰囲気のある街ですね。
でもあまりにも暑くて、もっと涼しい季節に来た方が良いかもしれません。笑
そして「九份といえばコレ!」と言われるのが、”阿妹茶樓”の方向を撮った一枚。
これはまさしく、千と〇尋の”油屋”です。笑
公式には否定されていますが、舞台のモデルのひとつとして挙げられるのも納得です。
通りを挟んだ向かいにある「海悦楼茶坊」というお店のテラスからはもっとパノラマな風景を撮影できるそうですが、さすがに人が多すぎて断念。
でもこの一枚を自分のスマホに撮れただけでも、大変満足です。
というかカメラを起動してシャッターを押しただけなのにここまで撮ってくれるなんて、やるなXperia 1V。
私、以前は安物とはいえカメラもやっていたのですが、ここ数年で一気に行動範囲が広がるようになって持ち歩かなくなってしまい、いっそカメラ機能が優れているスマホにしてしまえということで、Xperia 1Vを買ったと同時にカメラは売ってしまったのです。
かわいい猫ちゃんとも出会いました。
この辺の犬や猫、ほんとに人に慣れてしまっているので、うまいこと被写体になってくれます。笑
通りを流れのままに上っていくと、見晴らしの良い場所に出ました。
九份は山の上ですから、茜空のもとに広がる雄大な海岸線を眺めることもできました。
すっかり日が暮れたので、そろそろ帰ることにします。
あまり遅くまで粘っていると、あたりのお店の営業終了時間になって、一気に混雑するそうです。
ここ九份は、東京から2,074キロメートル。遠くに来たなあ。
戻りも電車に乗ることにいたしましょう。
夜の在来線(という言い方が正しいのかは分からない)、とっても良い雰囲気ですね。
歩き回って汗もかいて、すっかり喉が渇きました。
駅のホームに自動販売機があったので見てみると、これは明らかに”C〇レモン”です。
タイワニーズC〇レモン。「レモン風味」となぜか日本語で書いてあるのは、明らかに日本人に売ることを意識しているとしか思えない。笑
お味の方も、やっぱりC〇レモンですね。そのまんま。お値段NT$20だったので、100円くらいです。
帰りは松山駅で乗り換えるつもりだったのですが、すっかり疲れて眠ってしまい、気付いたら台北に着いていたのでした。
今回はここまで。次回、メトロポリタン台北宿泊記!
~~⑧へ続く。
というお話でした。 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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