2024年から発売が始まり、なんだかこの時期のお馴染みとなりつつある、JR東日本の全線フリーパスである「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」、通称キュンパス。
毎度、SNS界隈での盛り上がりを横目に見ていましたが、この度ついに利用する機会が訪れました。
最初は新潟から秋田、青森、仙台と、海沿いをぐるりする計画を立てたのですが、如何せん疲れてしまいそうなので(笑)、ひたすら新幹線に乗って新潟と仙台を訪れる計画に変更しました。
ホテルに泊まって朝ご飯を食べて、また移動して夕ご飯を食べただけの旅路ですが、備忘録がてら。
「キュンパス」とは?
先述のとおり、正式な名称は「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」といいます。長いので、だいたい”キュンパス”と略して呼ばれています。
例年(と言っても、今年で3回目の発売ですが)、2月中旬~3月中旬の期間に発売されています。おおむね、大学生が一足早く春休みに入っている期間と思えば良いでしょうかね。一般に、”閑散期”と呼ばれる期間です。
そして、きっぷの名前にある通り、平日のみ利用可能なきっぷです。1日用、2日用がありますが、たとえ2日用であっても、土休日を利用日に入れることはできません。
また、”えきねっと”でのみ発売されており、窓口や券売機で購入することはできません。さらに、利用開始日の1か月前から14日前までに購入しないといけないので、なかなか制約の多いきっぷです。
しかしながら、1日用は10,000円、2日用は18,000円で、JR東日本全線に加えて青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道、北越急行、えちごトキめき鉄道(妙高はねうまラインの新井~直江津のみ)が乗り放題になり、しかも新幹線や特急列車も自由席なら乗り放題、指定席の場合は1日用で2回、2日用で4回利用することができます。平日限定とはいえ、これは破格です。
期間中は特に午前中の新幹線が大混雑する等の弊害も発生していますが、それだけの需要があるきっぷで、沿線への経済効果も着実に発生しているようです。
1日目、新潟へ!
北陸新幹線で上越妙高へ

午後からゆっくりと出発。初日は新潟に行くわけですが、ただ上越新幹線に乗って一本で着いてしまうのも、面白みに欠けますね。ということで、とりあえず北陸新幹線に乗車。北陸新幹線はJR東日本とJR西日本が管轄する区間に分かれますが、両者の境界駅である上越妙高駅までは、キュンパスで乗車することができます。
4回ある指定席利用回数の1回目を使って、はくたか号の指定席へ。

この日は午前中に東北新幹線で倒木による停電があり、その影響を午後まで引きずっていて、乗車するはくたか565号も20分ほどの遅れが出ていました。
この列車は敦賀行きですが、北陸新幹線が敦賀まで開業して以来初めて乗るので、「敦賀行き」のアナウンスに一人でちょっと感動。

「鶏三和」の売店で買ってきたお弁当で昼食。うーん、美味しいもののオンパレード。

2時間ほどで上越妙高に到着。途中の長野までは雪がありませんでしたが、その先のトンネルを過ぎて飯山あたりから、あたりは雪景色に。
えちごトキめき鉄道で直江津へ

えちごトキめき鉄道は、北陸新幹線の長野~金沢延伸開業の際に並行在来線として分離された北陸本線と信越本線の区間のうち、新潟県内を運行する会社として設立された、第三セクター企業です。
要するにJR東日本の路線ではないわけですが、この上越妙高からはJRの在来線が出ていないため、この路線に乗れないと、ここで行き止まりになってしまいます。そのため、キュンパスではえちごトキめき鉄道の路線のうち、妙高はねうまラインの新井~直江津の間のみ、乗車することが可能です。上越妙高からではなく、それより手前の新井から通用区間になっているのは、特急「しらゆき」に新井発着の設定があるからでしょうか。


妙高はねうまラインのホームに移動してきました。駅の外を眺めると、残雪も少々。
ちなみにこの上越妙高駅、新幹線開業前の信越本線時代は、「脇野田駅」という名称でした。
ほくほく線で越後湯沢へ

直江津に到着。JR時代は北陸本線と信越本線が交わる要衝で、運行上の拠点として多数の特急列車が停車する等、北陸地方の主要駅のひとつでした。
現在では長いホームに短い編成の列車が停まるのみという、JRから経営分離された地方駅にありがちな光景が広がる駅になっています。

ここからはほくほく線に乗って、越後湯沢に抜けていきます。向こうのホームに写ってるのが、ここまで乗って来たトキ鉄の電車。なんかレトロな風貌でした。

車内はガラガラ。キュンパスの期間といえど、こんな謎遠回りルートで新潟に抜けていくようなお仲間はいないようです。

犀潟~くびき間、一直線に伸びる高架橋から。幼き頃に「電車でGO」を思い出す光景ですね。ほくほく線、たくさんプレイしました。

まつだいのあたりでは、まだまだ積もった雪がたくさん残っていました。この辺りは、国内有数の豪雪地帯です。
途中の主要駅である十日町では、学校帰りの高校生が大量に乗り込んできて、立ち客多数の状態になりました。通学客の需要に支えられているのは地方ローカル線あるあるですが、将来的に先細っていくのが確定している現状、なかなか展望が描きづらい部分でもあります。

六日町から先はJR上越線の乗り入れて、そのまま越後湯沢駅に滑り込みました。
上越線に入ると、その名の通りの「上越国際スキー場前」など、近くにスキー場がある駅も通るので、スキーシーズンであるこの時期は大変混雑します。
かつては北陸地方への玄関口として賑わった越後湯沢駅も、全盛期の風景はすっかり失われてしまっていますが、それでも冬場は多数の観光客が利用する駅です。
新幹線で新潟へ!

駅ナカの商業施設である「がんぎ通り」で、浪花屋製菓の柿チョコを購入。冬季の限定販売品です。大好きなんですよね。

ここからは上越新幹線に乗って、新潟を目指します。自由席であれば、キュンパスの指定席枠を使わずに乗り放題です。もちろん、座席が空いてれば座れるわけですが、さすがに平日の18時なら、空いてるでしょう。

東京方面のホームに目を向けると、スキー帰りのお客さんで混雑しています。

幸い、下りのとき号は自由席も空いていましたので、新潟までゆっくり座ることができました。
東京から新潟まで、最初から上越新幹線に乗ってくれば2時間もあれば着くところですが、わざわざ5時間の大回りをしてやってくるあたりが、乗り鉄の性です。
ホテル日航新潟に宿泊

新潟駅のバスターミナルもすっかり整備されて、訪れるたびに駅全体の工事も終わりに向かっているのを感じます。
17番乗り場の佐渡汽船行きに乗って、朱鷺メッセまで。


この日の宿泊先は、ホテル日航新潟にしました。ビルの高層階にあって眺めがよく、設備も綺麗で朝ご飯が美味しい。おいらが求めるものをよく備えています。


新潟駅の駅ビルに入っている「とんかつ太郎」で買ってきたタレかつ丼弁当や、越後湯沢駅で買ってきた柿チョコを食べて、ゆっくり過ごしました。
2日目、仙台へ!
午前中はホテルでのんびりと

おはようございます。良い天気になりました。


レストラン「セリーナ」での朝食ビュッフェ。さすがは米どころ新潟の日航ホテル、朝からご飯がうまい。白ご飯が美味しいと幸せです。

新潟市内で一番高いのが、このビルです。

列車の時間まで少しあったので、15分ほど歩いて新潟駅へ。
万代口バスターミナルの撤去も終わって、駅前広場の整備も、あと少し。
新幹線で東京へ!

さて、2日目は仙台へ向かいます。
新潟から仙台へ行くとなると、羽越本線から奥羽本線で青森へ向かい、そこから新幹線で南下するルートがひとつ。もう一つは、上越新幹線で東京方面へ向かい、大宮や東京で東北新幹線に乗り継ぐルートですね。
最初は前者の在来線周りで行こうかと思っていたのですが、朝の8時には出ないと、夕方までに仙台に着けません。朝早く出て、8時間かかって仙台というのも、疲れちゃいますからね。新幹線で行くことにしました。笑

上越新幹線は新潟が始発駅ですから、さすがに自由席でも余裕で座ることができました。

あっという間に東京に到着。いやまあ、大宮で乗り換えた方が早く着くんですが、どうも新幹線に途中駅から乗り込むのって、あまり好きじゃないんですよね。笑
せっかく乗り放題パスがあるんですから、東京まで来て折り返したって構わない訳です。
折り返し新幹線で、仙台へ!

”東京タッチ”で仙台へ向かいます。笑
全車指定であるはやぶさ号に乗るので、2回目の指定枠を使います。

東京から仙台までは、はやぶさだとたったの1時間半。東京から東海道線に乗って熱海に行くよりも、早く着いちゃいます。

陽が落ちかけた仙台駅。お目当てのお店がオープンする時間まで少しあったので、駅ビルで翌週の旅行グッズを少し眺めて、時間を潰しました。
「武屋食堂」で夕飯をば

以前にも紹介したことがありますが、仙台に来たら牛たんよりもココです。

うまい、ボリューム大、それでいてリーズナブル。
基本的に居酒屋ではありますが、普通に夕飯を食べに来ている人もたくさんいます。

冷ややっこはねぎと鰹節がたっぷり。醤油を回しかけて頂くと幸せです。

串盛りと出汁巻き卵。砂肝、ぼんじり、つくね、モモ、皮のオーソドックスな組み合わせ。おいら、砂肝ってあまり好きじゃないんですが、ここのはコリコリで美味しい。

最後、鮭おにぎりとどんぶり豚汁、ミニ唐揚げサラダ。この時点で食べ過ぎてるですけど、完全にトドメを刺されました。いや、頼んでるの自分なんですけど。笑
おにぎりが小さいんじゃないですからね、豚汁がデカすぎるんです。正直、先の2枚の写真をすっ飛ばしてこのセットだけで、食事として成立してます。
具沢山の豚汁がとにかく最高なんです。仙台に行った際には、牛たんを差し置いてでも、是非行ってみてくださいね。
新幹線で東京へ!

すっかり日が暮れた仙台駅。でも杜の都、100万都市仙台。駅前はまだまだ賑わっています。

仙台始発のやまびこの自由席に乗ってのんびり帰っても良いのですが、2時間半くらいかかります。
せっかく指定枠が残っているので、1時間も早く着くはやぶさ号へ。速さは偉大。
それにしても、仙台駅新幹線ホームの発車メロディ「青葉城恋唄」が大好きです。さとう宗幸さんの名曲。新幹線の発車メロディの中では、福島駅の「栄冠は君に輝く」と並んで、好きなメロディの二大巨頭です。

うとうとする間もなく、東京に到着。
帰りのはやぶさは満席でした。はやぶさは本数が多くないので、需要が集中してしまいますね。
今回は2日間のキュンパス旅でした。JR東日本の全線フリーパスを利用したのは、2022年の秋に発売された、鉄道開業150周年記念パス以来でした。あの時はたしか、東京⇒米沢⇒福島⇒仙台⇒新青森⇒五所川原(宿泊)⇒弘前⇒秋田⇒新潟⇒東京と巡ったと思います。よっぽど過酷なルートでしたね。笑
それも含めると、今回で4年連続の販売となったJR東日本の全線フリーパス。
ぜひ、来年もあると嬉しいですね!