のどかな一人旅のお話。

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ロンドン2泊4日③ 名門「ブラウンズ・ホテル」のアフタヌーンティーで誕生日を過ごしてきたお話。

前回の記事はこちら!

nodoka-hitoritabi.com

日本でも「ヌン活」が人気な昨今ですが、おいら、ちゃんとしたアフタヌーンティーって未だに行ったことが無いんですよね。

言葉通りに捉えれば、お昼過ぎにお茶を飲めば”アフタヌーンティー”なんでしょうけども、やはり紅茶の国である英国に行くからには、一度は本流のアフタヌーンティーを体験してみたいとしたもの。何事も、一流を体験することは財産になります。

ロンドンのアフタヌーンティーを調べてみると、喫茶店のようなカジュアルなお店から「ザ・リッツ」に代表される名門ホテルまで、多種多様なものが出てきます。

ここはやはり、今回のロンドン旅行のハイライトとして、良いホテルに行ってみようではないかということで、「ブラウンズ・ホテル」のアフタヌーンティーを予約して行ってきました!

※私、ほんとに「アフタヌーンティー」というものを体験するのが初めてです。初めてでこんなお高い場所に行くのも若干アホな気がしますが、生暖かい目でご覧ください。

ブラウンズ・ホテルとは?

アルベマール通りに位置し、1837年に設立した高級ホテルで、ロンドンでも最も歴史があるホテルのひとつです。エレベーターやダイニングルームをロンドンで初めて設置したのも、こちらのホテル。

作家のアガサ・クリスティが愛したホテルとしても有名で、このブラウンズ・ホテルを舞台にした1965年の「バートラム・ホテルにて」は、アフタヌーンティーが行われている「ドローイング・ルーム」で書き上げられたそうです。

また、松任谷由実が1980年に発表したアルバム「時のないホテル」では、このホテルで撮影した写真がジャケットやスリーブで使用されました。

そして有名なエピソードとして、電話を発明したグラハム・ベル(電話の発明者については諸説ありますが、ここでは省きます)は、1876年にデモンストレーションのためにこちらのホテルに宿泊し、英国で初めての電話を発信しました。

アフタヌーンティーの予約方法は?

今回は公式サイトから予約をして行きました。

www.roccofortehotels.com

様々な代理店のようなサイトもありますが、やはり海外でのイベントとなると、公式サイトから予約して行くのが一番安心かと思います。おいらのような初訪問の人間は、特に。

公式サイトでは2か月前の同日から予約受付が始まるようです。2か月後が小の月で月末の同日が無い場合は、翌1日に予約が始まるJR方式。

ウェブサイトに日本語設定は無いので、ぜひ以下をご参考に。

ウェブサイトにアクセスして、右上の「BOOK」をクリック。BOOK=予約です。本ではありません。

日付、人数、希望時刻を選択します。日付は2か月先まで。

アフタヌーンティーの開始時刻は12:00から18:30までを選択可能で、一応制限時間は90分間のようです。ランチやディナー代わりにもできそうですね。

予約者の情報を入力します。

First Name・・・名前 Last Name・・・姓
Email Address・・・Eメールアドレス
Phone Number・・・「Japan(+81)」を選び、先頭の0を抜いた番号を入力

Card Number・・・クレジットカード番号。アメックス、ビザ、マスター、JCBもOK。
Expiration date・・・有効期限 Security code・・・セキュリティーコード
Country・・・Japanのまま

クレジットカードは、当日の支払いは別のカードでもOKです。キャンセル料が発生した場合、入力したカードに請求されます。前日以降はキャンセル料30ポンドが発生します。

Summaryで予約内容を確認します。
”Dietary Restrictions”ではアレルギーやベジタリアン等の食事制限、”Special Occasions”では記念日や誕生日等の行事を備考として送付できます。

3つあるチェックボックスは、一番上がキャンセルポリシーの確認。チェック必須。真ん中がニュースメールの希望。必要無ければチェック不要。一番下は予約完了やリマインダーメールの希望。必須ではありませんが、推奨します。

”Submit”をクリックした後、こちらのメールが送られてきたら、無事に予約完了です!

ドレスコードは?

ブラウンズ・ホテルは高級ホテルに類されますので、基本的に”スマート・カジュアル”が推奨されているようです。

もっとも、ホテルとしては特にドレスコードは設定していないようで、実際にだいぶラフな格好のお客さんが居ないこともないようですが、やはり雰囲気というものもありますし、せっかくの優雅なひと時を楽しむためには、それなりの格好で訪れることをオススメします。

おいらが訪れた際にいらした方を見渡すと、やはり男性はジャケットにノーネクタイ、女性はワンピースという方が多かったように思います。

初めてのアフタヌーンティーに行ってきた!

グリーンパーク駅まで地下鉄に乗ってきて、そこからは徒歩です。

しかしこのロンドンという街は、どこで適当に写真を撮っても絵になるんだから、ずるいものです。

でも、どの建物も辰野金吾の建築(ex.東京駅や日本銀行本店)に見えるなあと思って彼の経歴を調べたら、彼はロンドンに留学して建築を学ばれていました。つまるところ、辰野金吾の建築はロンドンのそれに多大な影響を受けている訳で、日本人が見てどれもこれも辰野金吾に見えるのは、必然としたものです。

閑話休題。

ホテルに着いてにこやかなドアマンの方に迎えられ、足を踏み入れました。エントランスを入ってすぐ右が、お目当ての「ドローイング・ルーム」

多分、一度フロントに立ち寄ってアフタヌーンティーを予約した旨を伝えるのが正しかったんだと思いますが、勇み足で直接ティールームに行ってしまいまして、ウェイターの男性を驚かせてしまいました。笑

でも、名前を伝えると、暖炉の前の特上席までアテンドしてくれました。

「ようこそ。今日は特別な日だから、一番良い席を用意したよ!」

そう、わたくし、この日が誕生日。図々しくも、予約時の備考欄にあった「Birthday」にチェックを入れていたのです。

BGMはピアノの生演奏。周りに何組かいるお客さんもなんとなく品が良くて、すごく落ち着いた雰囲気です。

メニューの装丁からしてオシャレ極まってます。こういう無駄を排した装丁、好きです。

ウェイターの男性は色々説明してくれているのですが、如何せんイギリス英語で早口なので、半分くらいしか聞き取れません。でも、せっかくこんな素敵な場所に来たのだから、どんどんコミュニケーションは取っていきたい。

ということで、最初に予防線を張りました。

「First of all, I'm sorry that I'm not good at English.」

この伝え方で合っているのかも怪しいものがありますが、”ごめんなさい!英語があまり得意ではないんです!”と伝えましたら、にこやかに「ノープロブレム」と仰って、そこからは少しゆっくり、語彙もできるだけ平易なものを選んで話してくれて、とても配慮を感じました。

おいらの怪しい英語もきちんと理解してくれて、楽しく話すことが出来て、良い経験になりました。いくら学校で勉強していても、日本で暮らしていると、本流の外国人とガッツリ英会話をする機会というのは、なかなか無いものです。

一番ベーシックなメニューの「トラディショナル・アフタヌーンティー」は80ポンド。シャンパンを付けると、ランクによりますが92ポンドから。

トラディショナルアフタヌーンティーを注文すると、80ポンドにサービス料が入って92ポンド(約2万円)の勘定でした。いや、とても高いですよ?高いですけど、もう事ここに至っては、高いとか安いとかの考えは捨て置きましょう。これは、高いんじゃなくて、良いお値段なんです。

右側はヴィーガン向けのメニューです。

お茶の種類が流石に凄いことになっています。途中で何度も変更してOKですが、とても全部は試せませんね。笑

おいらは紅茶の知識は全くありませんので、ウェイターの方に最初のオススメを聞いたら、「やっぱりレア・アフタヌンティーだね」とのことでしたから、それに従いました。

どれもこれも、「ミルクを入れるべきor入れないべき」が明記されているのが、英国らしいなと。

日本の銘柄も何種類か見受けられたので、「日本のお茶もいくつかあるんですね」と聞いたら、「日本のお茶も人気だよ、ボクのオススメは”モリウチ”だね」と教えてくれたので、後で試してみることにしました。調べると、静岡にあるお茶農園のようです。

やだー、素敵!!野郎一人ですが、初めて見るこのビジュアルには、さすがに興奮しちゃいました。

サンドイッチは5種類もあって、一切れがなかなかの大きさです。日本ではあまり見かけないような具材だったので、新鮮な気分でしたね。おかわりもOKなようで、食べきったタイミングでおかわりするかと聞かれましたが、まだスコーンやケーキもありますから、ノーサンキュー。

オススメしてくれた銘柄のお茶は、流石にめちゃ美味しいです。食器も洗練されていて、ゴテゴテした装飾が無いあたりに気品を感じます。

サンドイッチのお皿を下げたところに、ふきんに包まれた焼きたてのスコーンが運ばれてきました。これがまた、美味いのなんの。

日本人って、あまりスコーンを食べる文化は無いじゃないですか。いや、おいらの中では無いんですよ。

勉強して行った通り、横半分に割ってジャムとクロテッドクリームをのせていただくと、サクッとした歯触りのあとに小麦の香りがふわっっと口の中に広がって、そのまま鼻腔を抜けていきます。いや、スコーンってこんなの美味しい食べ物だったの!?!?

思わず、「May I have one more plain scone, please?」と聞いてしまいました。Sure, please wait a moment.と言って中に消えていくと、すぐに持ってきてくれました。

このスコーンもそこそこ大きいんですが、それをいっぺんに3個目まで食べたくなってしまうくらい、美味しいスコーンでした。

お茶は毎度4杯分くらいありそうなポットに入れて持ってきてくれます。

いくら銘柄の変更は自由と言われても、1杯だけ飲んですぐに交換というのも悪いなと思って遠慮していると、「そんなこと気にしなくて良いから、どんどん試してみて!」と言ってくれたので、なんだかんだ6種類くらい試せました。2名のウェイターが目を配ってくれているので、カップが空くとすぐにやって来て、注ぐか交換するか聞いてくれます。

オススメしてくれた森内紅茶も美味でしたし、なぜかメニューに載っていた玄米茶も香りがとても良かったですね。英国紳士のウェイターが「ゲンマイチャ~」と言っているのが、ちょっと可愛かったです。

ずっと穏やかなBGMを奏でてくれていたピアノの生演奏が、突然明るく「Happy Birthday to You」の音楽になりました。

それを背景に、おいらの相手をしてくれていたウェイターのお二人が、「Happy Birthday~~」と言いながら、キャンドルに火のついたケーキを持ってきてくれました。

同じ時間を共有していた何組かのお客さんも拍手と言葉を送ってくれて、年甲斐もなくめっちゃ嬉しかったです。一人で行くのに備考欄のBirthdayにチェックしていくのも図々しいものかと思ったんですが、この空気を経験できるのなら、チェックを入れておいた甲斐があったというものです。笑

正直、この瞬間の体験だけで、2万円をお支払いする価値はあったとしたものです。英国の紳士淑女たちに誕生日を祝ってもらうなんて、今後またあるかどうか分からない、素敵な体験でした。

で、まだティーセットのケーキもある訳です。なぜか、これはサービスと言ってブラウニーも貰っているので、さすがにいくら美味しくても、ケーキ6個を一度には食べられません。笑

てっぺんのお皿に乗っていたケーキ4個は持ち帰れるか聞きましたら、快諾のうえオシャレな箱に詰めてくれました。

雰囲気から接遇、料理やお茶の味まで、すべてに大満足でした。さらに英国で誕生日を祝ってもらうなんて、齢三十も半ばになったおいらでも、嬉しいものです。

ゆっくりしていたら、おいらが最後のお客さんになってしまったので、ラストまで演奏してくれていたピアノ奏者の方にもお礼を申しましたら、スタッフの皆さんで見送ってくれました。

なんかもう、一度の食事で2万円なんて、普段だったら絶対に手を出さないんですが、今回は2万円ですら安い!と思わせてくれる経験を得ました。

一人でアフタヌーンティー、しかも男が、なんてちょっとどうなんかなとも思っていましたが、これは少しでも興味があれば訪れるべき場所です。一人予約を受け付けてくれてるんだから、行って何も問題ないのです。

”旅の恥はかき捨て”というのは、まさにこういう時のためにある言葉です。あれはハメを外してもOKという意味ではありませんよ。行きたい場所にとにかく行ってみるのが、旅行を最大限楽しむ秘訣ですね!

④へつづく

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