☆ストップ!20歳未満飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒は控えましょう☆
皆さんはお酒は好きですか?
ワイン、日本酒、焼酎、ウィスキーなど様々な派閥がありますが、やはり1,2を争う人気なのは「ビール」ではないでしょうか。
日本国内にも様々なビールがあり、大手メーカーといえばアサヒ、サッポロ、サントリー、そしてキリンの4社が挙げられます。
キリンとアサヒは長らく国内シェアトップを争っており、年によってトップが入れ替わる熾烈な競争が続いています。
キリンビールといえば、私が住んでいる茨城県にも「取手工場」があり、車に乗れば30分もかからずに着くくらいの場所なのですが、なかなか見学に訪れるという機会がありませんでした。
今回、仙台に訪れていた折、暇つぶしに何か無いかなと調べたところ仙台工場の見学がヒットしたため、急きょ当日朝に電話して予約!
ビールの製造工程を勉強できて試飲もできるという、ビール好きにはたまらない、キリンビール仙台工場の見学の模様をご紹介します。
予約について
予約はインターネット、電話ともに3か月後の日取りまで可能です。
月曜は休館ですが祝日の場合は営業して、翌平日が休館となります。
インターネット予約
kirinfactory.my.salesforce-sites.com
見学したい日の前営業日15時まではインターネットから予約することができます。
ネット上で完結しますので、便利でオススメです。
見学した日付をクリックすると枠が開いている見学開始時間が表示されるので、画面の指示に従って名前や人数、連絡先を入力することで予約ができます。
電話予約
以下に該当する場合は、電話予約が必要です。
- 旅行代理店の方
- 車椅子を利用する方
- 介助が必要な方(介助者の同伴が必要です)
- 前営業日の15時を過ぎてから予約をする方(当日予約も可能)
インターネット予約と同じ要領で日付をクリックして空いている時間を調べたうえで、「022-254-2992(仙台工場見学受付)」に電話をして予約してください。受付時間は休館日を除く9:30~16:20です!
私は今回、前日夜に存在を知ったため、当日朝に電話をして当日予約が可能かどうか聞いたところ、快く受けてもらえました!
名前と連絡先、見学希望時間、在住の都道府県、工場までのアクセス手段を聞かれました。
アクセス
公共交通で訪問する場合は、JR仙石線の多賀城駅から無料のシャトルバスが運行されています。
ただし1便あたり先着38名とのことで、定員オーバーの場合は自費でタクシー等でアクセスする必要があります。
とはいえ一度の見学枠は25名で車で来場する方も多くいるので、満席になることはほぼ無いと思います。
工場内にはレストランが併設されているので、工場見学を予約していない場合でもシャトルバスを利用することは可能です。
多賀城駅の改札を出て左手、南口のバス乗り場を左側に進んだ3番乗り場に「KIRINシャトルバス仙台工場行き」の案内板が立っていますので、そこで待ちましょう。
なお、タクシーで訪問する場合は多賀城駅ではなく、ひとつ仙台寄りの「中野栄駅」からの方が距離が近くなります。
レセプション
シャトルバスに乗ると、直接レセプションの建屋の前で降ろして頂けます。
車で訪れる際は、正門から入って守衛さんに訪問目的を告げると、駐車場を案内していただけるそうです。
無料で便利ですし、何より工場見学の終わりに「ビールの試飲」がありますから、ぜひ車ではなくシャトルバスの利用をオススメします!
受付で名前を告げ、運転する人は何人いるか?20歳未満は何人いるか?麦アレルギーはあるか?などを申告する用紙にサインを求められます。
お酒を飲める人には水色のバッジ、そうでない人にはドラえもんのバッジが渡され、後ろにある券売機で見学費用のチケットを購入する流れになります。
キリンビール仙台工場の見学は無料ではなく、大人・子供問わず一人500円の有料です。
受付後はツアー開始の案内があるまで、展示スペースやファクトリーショップを眺めながら、ウェイティングスペースでのんびりします。ちなみにフリーWi-Fiも飛んでいました。
ファクトリーショップ
レセプションの建屋を奥に進むと、お土産品を販売している”ファクトリーショップ”がありました。
ビールを美味しく飲めるグラスや工場限定グッズのほか、地元のおつまみ品も多数並んでいました。
ツアー内容
シアタールーム
時間になるとガイドの方から集合をかけられます。
最初はシアタールームに案内され、ガイドの方の挨拶に続いてキリンビールの成り立ちやビールに懸ける想いを紹介する映像が流れます。
10分ほどで終了し、いよいよ工場の見学に出発!
製造工場見学
ホップの栽培
ビールの原料のひとつである”ホップ”。工場へ向かう道すがらに、実際に見学用に栽培しているスペースがありました。
正直なところ、ホップが原料であるということは知っていても、じゃあホップってどんなものなん???と思っていたので、目で見ることができて参考になりました。
日本国内でのホップの栽培は、なんと96%が東北地方で行われているそうです。
原料
ビールの原料はみなさんご存知ですか?
主に”麦芽”と”ホップ”の2つですね。
最初のコーナーでは、実際にその2つを手で触って、香りを感じて、麦芽については食べてみることができました。
麦芽は海外だと炒っておつまみにもするそうで、なるほどヒマワリの種を食べているような感覚。
ホップはそのままでは何とも感じないのですが、「ちぎってみてください」という指示に従ってみると、あら不思議。
これ!ビールから漂ってくる香りだ!!となって、面白いものです。
仕込み
次に案内されるのは、仕込みタンク。
ここで麦芽から麦汁、有り体に言うと”麦ジュース”を絞ります。
この時点では、ビールを冗談めかして言い換えるときによく使う”麦ジュース(大人用)”ではなく、アルコールが入っていない”(本当の)麦ジュース”なので、麦アレルギーさえ無ければ子供でも飲めます。実際、あとで試飲させてもらえました。
麦汁には、最初に絞った「一番搾り麦汁」と、一度絞った麦芽にさらにお湯を足して絞る「二番絞り麦汁」があります。鰹の一番出汁と二番出汁を想像すると分かりやすいかも。
そして通常はその2つを良いカンジにブレンドして、ビールを製造します。
キリンが製造しているビールの中でも「キリン一番搾り」は、このうちの「一番搾り麦汁」しか使わないため格段に風味が強い代わりに、当然使用する麦芽の量が増えて、コストも1.5倍くらいになるそうです。
そのあと、絞った麦汁を一度煮沸する過程でホップを加えることで、あの独特の苦みと香りが添加されます。
発酵
その次に”ビール酵母”を加えて発酵が行われ、ここでいよいよ「ビール」になります。
麦汁に含まれる糖分をビール酵母が分解する際に発生するのが「アルコール」と「炭酸ガス」の2つで、ビールの炭酸はここで生まれるんですね。
てっきり、炭酸ガスは後から注入しているんだと思っていました。
あとでガイドの方に質問したのですが、ビールサーバーに炭酸ガスのタンクを接続するのは「タンクからビールを押し出すため」や「白い泡をつくるため」であって、ビールそのものに注入しているわけではないというのを教えてもらいました。
貯蔵・熟成
発酵が完了したビールは貯蔵タンクに入れられて、低温で熟成を進めます。
このタンクがとにかく長い。一基で19mもあるそうな。
「タンク内の温度を触って体感しよう」というコーナーがあったのですが、これが本当に冷たくてびっくり。
麦汁の試飲
先ほど勉強した、まだビールになる前の「一番搾り麦汁」と「二番絞り麦汁」の飲み比べができるコーナーです。
なるほど色も香りも全然違います。そして、とにかく甘い。甘酒に似た風味です。
砂糖が入っているわけでもないのにこの甘さ、これは本当に”麦ジュース”です。
誰ですか?検〇カップみたいだとか言ってる人は。
つまり、ホップを加えなければ、甘いビールが出来上がるんでしょうか?
パッケージング
お次は、缶に詰めて「缶ビール」として完成する”パッケージング”の工程。
「わっ!動いてる!みなさんラッキーですよ!ここが動いてるタイミングで見学できるのって、割と珍しいんですよ!」と、ガイドの方が一番テンション高かったような気がします。
でも実際にものすごいスピードのラインで缶ビールが完成していくので、見ていて飽きないものです。
缶にビールを注いだあとに蓋をして固定する”巻締機”というのがあり、なんと1秒間に25個も完成させていくそうです。恐ろしい速さだ。
重さを計測して異常値のものを弾く工程があるのですが、眺めているとたまーーーーにキチンと弾き出されています。
あのスピードでどうやって正確な重さを計っているんだろう。
工場見学に行くと、知識が増えると同時に新たな疑問も生まれてきます。それが面白い。
工場内の光景
製造工程間の移動では屋外を歩きますが、色んな発見がありました。
震災の痕跡
この仙台工場は2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けました。
その時に津波で浸水した跡や、タンクが倒れて隣のタンクについた傷などが、そのまま残されていました。
構内神社
原料に麦芽を使用することから、穀物の神様を祀る「竹駒稲荷神社」から分社された構内神社があります。
隠れミッキー
こんなところに隠れミッキーが!?・・というほど隠れてはいませんが、キリンビールは東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーとして、「カリブの海賊」や「S・S・コロンビア号ダイニングルーム」などのアトラクション、飲食施設を提供しています。
その縁で、工場内のフェンスの一部がミッキーシェイプになっていました!
テイスティングタイム
最後はお待ちかね、テイスティングタイムのお時間です!
工場で製造された新鮮な「一番搾り生ビール」を頂けるほか、3種類の一番搾り缶ビールの飲み比べを体験できます。
ビールに合わせて、工場限定のおつまみも1人1袋いただくことができます。
一番搾り生ビール
社内資格の「ブルワリードラフトマスター」を所持されているスタッフの方がビールの鮮度、サーバーの管理、グラス、注ぎ方に徹底的にこだわった渾身の一杯を試飲させていただけます。
カウンターで実際に注いでいるところから見せて頂けるのですが、なんかもう見た目からして、その辺の居酒屋で出てくる生ビールとはモノが違います。とにかく泡がなめらかできめ細かい。
口に含んでみると嫌な苦みや余計な香りが一切なく、キリンビールが提唱する”飲みやすく、飲み飽きない”を徹底的に具現化している一杯でした。
生ビールはサーバーの管理が命とよく言いますが、こんなにも違いが出るもんなんだなあ。。と感心しました。
ただ、一度コレを口にしてしまうと、自分の中の生ビールの基準もこれになってしまって、その辺の居酒屋では全てイマイチに感じてしまいそうで怖いですね。笑
缶ビール3種飲み比べ
飲み比べのラインナップになっている「一番搾りプレミアム」はギフト用商品で、小売店でのバラ売りはしていないため、とても珍しい缶ビールです。
また「一番搾り<黒生>」も取扱店店舗は限られていて、こちらもやはり珍しいビール。
3種類同時に飲み比べると違いもハッキリ分かるもので、面白いですね。
プレミアムを飲んでみると、きちんと”名前の通りお高いんだろうなあ”というのが感じられました。
<黒生>はコーヒーを思わせるビターな感じですね。ドイツビールなんかは基本的にこのタイプだと思います。
ソフトドリンク
車を運転する方や20歳未満の方、アルコールが苦手な方向けに、きちんとソフトドリンクも用意されていました。当然、すべてキリンの製品です。
ビールを飲まない場合は、先に配られた工場限定おつまみをさらにもう一袋、お土産として配られていました。
まとめ
ガイドの方は質問や写真撮影の依頼にも気軽に対応してくださるので、思ったことはすぐ言ってみることをオススメします。
500円の参加費がかかりますが、テイスティングタイムはお酒好きなら大満足でしょう。
量的には全部で缶ビール2本分くらいは提供されますので、ほどほどで良い方は無理せず残しましょうね。
ビールの製造工程を勉強することができて美味しいビールの試飲ができる、とても良い時間でした!
というお話でした。 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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