のどかな一人旅のお話。

暇さえあれば日本全国を飛んで、乗って、歩いて。そんな会社員のお話。

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日本本土四極を制覇するお話。北端:宗谷岬編①

☆この記事は2021年の記憶を呼び起こして執筆しています☆

 ▼東端:納沙布岬編▼

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”端っこ”大好きな私、実は本土四極で一番最初に訪れたのは、北端の宗谷岬です。

釧路のホテルの宿泊記を書いた勢いで、納沙布岬編を先に書いてしまいました。笑

恐らく本土四極で一番観光客で賑わっているのは、北端の宗谷岬ですね。

全国からバイカーが集まって、年越しイベント的なものまで行われると耳にします。

そんな端っこの魅力が詰まった宗谷岬に訪れたお話です。

思えば、端っこ巡りをしようと思い立ったのはいつだったでしょうか。

発端と言うとまずは、北海道新幹線に乗りに行きたいと思ったことでしょうか。

せっかく列車に乗って函館に行くのなら、そのまま札幌、いやもっとその先の稚内まで足を伸ばしてしまえ!と考えたのです。

思い立ったが吉日、私の足はみどりの窓口に向いていました。

牛久からいったん上野へ上り、新幹線で新青森を経由して新函館北斗まで乗り通し、そのまま函館本線を旭川までほぼ完乗*1、さらに宗谷本線に入って稚内まで乗り通す経路。

営業キロは1571.9キロ、有効期間は9日間!

恐らく、今までに買った乗車券で一番長かったです。

そんな長距離きっぷを片手に、始発電車に乗り込みました。

東京オリンピックの関係でこの年だけできていた、7月の4連休。もう忘れた方も多いんじゃないでしょうか。笑

上野ではあくせくと地下深くにある新幹線ホームへ移動。

現在のJREポイントに統合される以前、ビューカードには”ビューサンクスポイント”という独自のポイント制度がありました。

そのポイントで交換できる商品の中に「新幹線グリーン車利用券」が当時ありまして、JR東日本管内である新青森まではグリーン車を手配していたのでした。

新青森から先は座席がスカスカになるのは分かっていましたから、新青森から新函館北斗までは別途特定特急券*2を買いました。

新幹線の自動改札というのは頭の良いものでして、こんな組み合わせの4枚のきっぷを重ねて放り込んでも、きちんと認識して通してくれたのでした。

乗り込むのは北海道へ直通する一番列車、上野駅6:38発*3のはやぶさ1号。

はやぶさのトップナンバーを背負う列車ですが、東京から盛岡より先へ行く一番列車でもある兼ね合いで停車駅が多く*4、所要時間は新青森までが3時間10分、新函館北斗までは4時間15分かかります。

グリーン車はさすが快適、ぐーすか寝ていた記憶しかありません。

次に撮った写真では、既に新青森に着いていました。笑

グリーン席に座る権利を持っているのはここまでなので、そそくさと普通席へ移動します。

奥津軽いまべつを出て長い長い青函トンネルをくぐり、北海道の大地に上陸!

木古内にも停車して、終点の新函館北斗に滑り込みました。

北海道新幹線はこの年が開業5周年。

お次に乗り込むのは、函館線の特急北斗号。

この頃はインバウンド需要なんてものは消滅しており、ほぼ10割が国内旅行客だったと思いますが、列車は満員も満員。

指定席を取っていましたが、函館から乗って来ていたお客さんですでに満席状態でした。

お昼ご飯を食べるために、長万部駅で北斗号を下車。

おしゃ~まんべ~

長万部は函館本線と室蘭本線が分岐する鉄道の要衝。

古くから鉄道の町として栄え、北海道新幹線の札幌延伸時には停車駅になります。

そんな長万部は、駅弁の「かにめし」が超有名。

もともとズワイガニが大量に獲れたこの地域では、”駅弁”として茹でた蟹を新聞紙に包んだだけのものが販売されていました。

人気なのは良いことですが、当時は駅弁の包み紙に「ゴミは座席の下へ」なんて書かれていた時代。

蟹の殻が列車内のそこかしこにぶちまけられ、さすがの国鉄もおかんむり。

そんな中で何か改善策を、と生まれた駅弁が「かにめし」だったのでした。

時代は下って駅での販売も列車内での販売も終了してしまいましたが、今でも長万部の駅前では、かにめし本舗の「かなや」がお弁当を販売しています。

そして、現在は休業中なのですが、当時は併設の食堂が営業しており、出来立てのかにめしを食べることができたのです。

長万部駅前の道路を渡ったところにある。
かにめし御膳 1,690円(2021年7月当時)

結局この食堂で食事をできた機会はこの一度だけなのですが、また食堂が再開した暁にはぜひ行きたいなあ。

 

長万部からは引き続き、函館本線を行きます。

ここから小樽までの区間は、後から開通して特急街道となった室蘭本線に対して、線形の悪さや山岳地帯で勾配が激しいことから、すっかりローカル路線になってしまいました。

倶知安で一度列車を乗り継ぎ、今度はニッカウヰスキーの蒸留所で有名な余市へ。

さすがにウイスキー工場を見学しに行く時間は無いので、駅前のスーパーを眺めて来ました。

地方のスーパーマーケットって、品ぞろえに個性が出るもんで、ただ眺めるだけでも結構面白いものですよ。これもひとつの観光です。

海鮮の品ぞろえが凄かった。

なぜかおかめ納豆が爆安。茨城で買うより安かったのでは。

余市駅の改札口

余市は日に1,000人を超える利用客数がある駅ですが、自動改札はおろかICカードも未対応のため、有人の改札窓口ひとつで捌いています。すげえな。

余市からすし詰めの2両編成に乗り込み、小樽へ。

小樽で快速エアポートに乗り継ぎ、本日の宿泊地である札幌へ向かいます。

寄り道に寄り道をしながら、出発から半日で北の大都会、札幌に到着。早いもんですね。

この日はすすきのにあるホテルに泊まるので、少し歩きましょう。

ちょうど「ラフィラ」が解体されたころで、ニッカおじさんの向かいには青空が広がっていました。

札幌でラーメンといえば名前が挙がるお店のひとつ、すみれ。

すすきのにも店舗があり、行ってみると列がありません!食べるしか!

香ばしくて濃厚な味噌ラーメン。何度食べても美味しい。

横浜でも食べられますけど、やっぱりこういうのは、ご当地で食べると美味さ2倍です。

この日のホテルは「ホテルクラッセステイ札幌」。

www.nichido.net

長期滞在もOKというのが特徴のようで、なんと各部屋にミニキッチンや洗濯機が設置されています。

まだまだ旅行需要は回復していなかった当時、4連休の頭にも関わらず、6,000円ほどの料金でした。

この日は確かオリンピックのサッカーの試合があり、缶チューハイ片手にテレビの前で夜を過ごしたと記憶しています。

「北の大地の入場券」も寄る駅寄る駅で購入していました。

だいぶ長々と販売していましたが、ついに2024年10月31日で販売終了とのことですね。

それでは翌日、稚内アタックです。

~~②へ続く。

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というお話でした。 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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*1:函館~新函館北斗間に乗れていないが、ご愛敬。

*2:実質的な自由席特急券。普通車の席が空いていれば座っても良い。

*3:東京駅6:32発

*4:盛岡から先、いわて沼宮内を除いて全てに駅に停まる