皆さんは、”端っこ”は好きですか?
例えば列の一番前とか、電車の座席の一番端っことか、日常の何気ないシーンでも”端っこ”を選ぶことがあると思います。
この世には色んなマニアがいるもので、私のような拗らせた”端っこ好き”は、”国土の端っこ”という称号に異様なロマンを感じるのであります。
日本は島国ですから、(陸上において)直線の国境線というものは存在しません。
必ずどこかの島のどこかの地点が、東西南北の”端っこ”を名乗っています。
「日本の四極」と言いますと、北は択捉島のカモイワッカ岬、東は南鳥島の坂本崎、南は沖ノ鳥島の北小島、西は与那国島のトゥイシとなります。
このうち、現状では一般人が通常の手段で到達できるのは最西端の与那国島のみであり、つまるところ「日本の東西南北の端っこ」を制覇するのは実質的に不可能ということです。
では少し範囲を狭めて、「日本の本土四極」とした場合はどうでしょうか。沖縄を本土に含めるか否かで変わってしまうところではありますが、含めない場合は北が稚内市の宗谷岬、東が根室市の納沙布岬、南が南大隅町の佐多岬、西が佐世保市の神崎鼻となります。
これら4つの自治体が連携して「四極踏破証明書」というものを発行していて、4枚の証明書をその手の中に収めるべく、今日も多くの端っこマニアがこの四極を目指して旅しているのです。
私も”端っこ”に魅かれてこの四極を巡った経験がありますので、順々に記事にしたいと思います。
今回は本土最東端、北海道根室市の納沙布(のさっぷ)岬を訪れたお話です。
本土最東端である納沙布岬が位置するのは、北海道根室市。
根室市には空港が無く、空路でアクセスしようとすると一番近隣なのは中標津空港になります。中標津空港へ定期便を飛ばしている全日空では「根室中標津」という愛称で案内しています。
ですが、中標津空港から根室市街までは連絡バスで2時間くらいかかりますから、これで「根室」の名前を冠するのはいかがなものか。。と思わなくもありません。
今回は羽田から釧路に飛んで釧路で一泊、翌日に根室へアタックする旅程としました。
羽田からの出発は17:45ということで、それまではほぼ丸一日フリーです。
季節は1月初旬、手元には残り2回分の青春18きっぷ。
1回は翌日に釧路と根室の行き来に使うとして、では残りのもう1回分は今日使ってしまえ、、ということで、静岡へ向かいました。
・・・さわやかハンバーグを食べるためだけに。
意味も無く国府津から沼津まで御殿場線に乗ってみたりしたせいで、新静岡セノバの中にあるさわやかに着いたのは11時半。
土曜日でとても混雑しており、案内目安は2時間後の13:17です。
せっかく静岡まで来たからには食べて帰りますが、在来線で東京へ戻ると飛行機に間に合わない時間になってしまいました。笑
静岡から熱海までは東海道線に乗り、そこから品川まではやむなく新幹線を使います。
品川から京急に乗り換え、羽田に着くころには17時を回っていました。
慌ただしく保安検査を済ませ、15分ほどだけラウンジで一服。
沖止めの飛行機への搭乗になるため、バタバタと搭乗口へ。
飛行機はおおむね定刻で離陸し、釧路にも時刻通り19:30の到着。
乗車券を買って連絡バスに乗り込み、まずは一泊するホテルへ向かいます。
釧路空港から釧路市街までは、連絡バスで約45分。
この日は途中の交差点でシカにぶつかったりで、もう少し時間がかかりました。北海道らしい遅れ方。
「釧路フィッシャーマンズワーフMoo」に併設されたバスターミナルで降り、目の前を流れる釧路川にかかる「幣舞橋(ぬさまいばし)」を渡った対岸にある「釧路センチュリーキャッスルホテル」へ。
ちょうど21時ごろの到着になりました。ゆっくり過ごします。
▼釧路センチュリーキャッスルホテル宿泊記▼
こちらのホテルはなんとデフォルトでのんびり12:00がチェックアウト時刻ですが、列車の時刻の関係でその恩恵は享受できず。
美味しい朝食を堪能した後は7:30ごろにさっさとチェックアウトして、凍り付いた歩道を20分ほど歩き、釧路駅へ。
青春18きっぷに5回目のハンコを貰い、釧路を8:18に出発する根室行きの普通列車に乗り込みます。
増結車両として「道東森の恵み号」なる車がくっついており、せっかくなのでそちらの車両のボックス席に陣取りました。
終点の根室までは約2時間半かかります。
根室本線は終点手前で大きくUターンするようにカーブしているので、終点の根室駅ではなく、ひとつ手前の東根室駅が「日本最東端の駅」になります。
東根室を出てすぐ、列車は終点の根室駅に滑り込みました。
根室は「日本最東端の終着駅」という言い方をすれば、見事に日本の端っこの称号を得ることができます。笑
この後は路線バスに乗って、いよいよ本土最東端の納沙布岬へ向かいます!
~~~納沙布岬編②へ続く。
というお話でした。 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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